各種検診・検査

定期健康診断

労働安全衛生規則第44条に基づき、企業が従業員に対して年に1回以上実施することが義務付けられている健康診断です。従業員の健康状態を定期的に確認し、疾病の早期発見や予防につなげることを目的としています。

雇用時健診断

労働安全衛生規則第43条に基づいた健診で、新たに雇い入れる従業員に対しての実施が義務付けられています。入社前の健康状態を把握し、適切な職場配置や健康管理につなげることが目的です。
※当院のCコースが該当します

検査項目

• 問診
• 身体測定（身長・体重・BMI・肥満度・腹囲）
• 血圧測定
• 尿検査（尿糖・尿蛋白）
• 血液検査（血糖・脂質・肝機能・腎機能）

超音波検査

人体に無害な超音波を用いて体内の状態を観察する検査です。プローブと呼ばれる機器を当て、皮下や体内の臓器などを映像化します。放射線被ばくがなく、痛みもない安全な検査が可能です。頸動脈、甲状腺、心臓、腹部臓器（肝臓、胆のう、すい臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺など）や皮下組織の検査に対応しています。

胸部レントゲン・胸部CT検査

胸部レントゲンとは、X線を使って肺や心臓などをモノクロ画像として映し、異常を調べる検査です。検査時は金属類を外し、検査着に着替えて行います。使用する放射線はごく少量で、健康への影響はありません。ただし、胎児の安全のため、妊娠中あるいはその可能性がある方は事前にお申し出ください。
当院では胸部CT検査も実施しており、胸部レントゲンで「要精密検査」となった場合など、より詳細な検査が必要な際の精密検査として活用します。CTでもごく微量の放射線を使用しますので、妊娠中の方は必ずお知らせください。

心電図検査

心臓を動かす電気信号を記録することで、不整脈や心筋梗塞などの心臓の異常を調べる検査です。ベッドで仰向けになり、手足と胸に電極を装着して検査を行います。痛みはなく、短時間で終了する簡便な検査ですが、心臓の状態を把握するための重要な情報を提供してくれます。

血管年齢検査

動脈の硬さや詰まりの程度を評価する検査です。baPWV（脈波伝播速度）、CAVI（心臓足首血管指数）、ABI（足関節/上腕血圧比）などの指標で動脈硬化の進行度を判定します。動脈硬化が進むと、脳卒中や心臓病のリスクが高まるため、自覚症状がなくても定期的な検査をおすすめします。

睡眠時無呼吸検査

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる病気です。ひどくなると日中の強い眠気や集中力低下などが生じ、仕事の効率低下、交通事故の危険性の増大などの影響が生じます。また、高血圧や糖尿病などの様々な健康問題を引き起こす可能性も指摘されています。
本人は気づきにくいですが、大きないびきや呼吸停止を家族から指摘される、十分な睡眠時間をとっても疲れが取れないといった症状があります。当院では簡便な検査で症状の有無や重症度を評価できますので、こうした症状が気になる方はご相談ください。